Stefan Sagmeister ステファン サグメイスター
Installation view, Stefan Sagmeister,
Things I Have Learned In My Life So Far,
@Deitch Projects 76 Grand Street, January 31 - February 23, 2008

どーんと、おおきなサルです。

その左手奥。焦げ茶色に見える壁の正体は何でしょう?


答え。
Stefan Sagmeister ステファン サグメイスターバナナ、です。 サルとバナナ。定番の組み合わせ。

リアルバナナなので、あたり一体バナナ臭が漂ってました。





Stefan Sagmeister ステファン サグメイスター展覧会の開始時(つまりバナナが傷む前)、実は右こんな風になっていました。


"SELF-CONFIDENCE PRODUCES FINE RESULTS"
(自信は良い結果を生む)

ステファン・サグメイスターは、オーストリア出身でニューヨークを中心に活動している世界的なグラフィックデザイナー。ローリングストーンズのCDジャケットを手掛けたことでも有名です。彼の創る文章のメッセージには、グラフィックデザイナーとしての彼の考えが表れているように思います。


今回の展覧会では、「見た人と強く繋がりを結ぶことのできるもの」を選んで展示されてありました。
例えば、こちらのアリゾナで撮影された作品。
Stefan Sagmeister ステファン サグメイスター
TRYING        TO LOOK      GOOD      LIMITS      MY LIFE
(良く見せようとすると、自分の人生を制限することになる)
Stefan Sagmeister ステファン サグメイスター
右の上の段のメッセージは、
EVERYTHING I DO ALWAYS COMES BACK TO ME
(私のしたことは、全て自分に返ってくる)

モノを使ってメッセージを描くところは、バナナの壁と共通していて、彼の作風の一つでしょう。
もっとご覧になりたい方は、YOUTUBE必見です。

Stefan Sagmeister ステファン サグメイスター展覧会にはなかったのですが、スゴ!と思ったものをもう一つだけご紹介。

左の写真はAdobeのコンテストの広告なのですが、このトロフィーは、コーヒーでできています!!

ひとつひとつ、紙コップにコーヒーを注ぎ、牛乳で濃度を調節。
結構時間がかかったので、最初に注いだ方の紙コップがふやけ始め、悲惨なことになったそうです。


こういうことをマジで一生懸命やってるのって、いいですね。



参考サイト
・Deitch Project Stefan Sagmeister Things I have learned In My Life So Far

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2008.02.21 | Comment:1 | TrackBack:0
Ryan Mcginness ライアン マクギネス
EVOLUTION IS THE THEORY OF EVERYTHING, Ryan Mcginness


私の大好きな、ライアン・マクギネスの作品。デザインぽい、ですよね。


アート、デザイン、広告。


この3つは違うようで、同じようで。。。

よくそれぞれの世界のトップを走るクリエーターの方はその"違い"について
切々と語っているのを目にします。

でも受けてからすると、「あ、これは広告だから」とか、「これはデザインだから」などと区別して見ることはないですよね。

大して違いなく受け止めている、というのが正直なところではないでしょうか。


それぞれ、誕生した歴史は違います。

アート →宗教画。歴史の記録。
デザイン→機能あるものの形
広告  →モノを宣伝する

でも、現代となってはどれも「人間」をテーマにした創造物のように思います。

アート →人間の感情、人間の活動を表現
デザイン→モノを通して人間に楽しみ・安らぎを与える
広告 →人間の共感、気づきを商品と繋げて表現

それぞれ発端は別だったとしても、今それぞれの領域の垣根は低くなっています。


ただ、一つだけ、アートが他と違うところ。
それはマスに相手にされているかどうか。

理論上、アートはみんなのものです。
でも出来上がった作品がどれだけの人に閲覧されたかを比べると、アートは圧倒的に少ないのではないかと思います。

デザインや広告は大量生産社会、マスメディアの登場によって、多くの人に触れられ、同時に磨かれてきた、クオリティーを上げてきたと感じます。

アートは、そのチャンスがなかった。
人が足を運ばなければ見れない、という物理的なことが大きな原因ではありますが、
もったいないことです。

大金持ちには相手にされているものの、「アートはデザインや広告とは全く別物なのだ」とちょっとひねくれてしまった感さえします。

そんなアートにもチャンス到来。インターネットです。
インターネットではビジュアルが世の中を駆け巡ります
もちろん本物の迫力にはかないませんが、「本物を見たい」、「おもしろそう」という様相だけでも伝わります。
著作権諸々ありますが、今後、インターネットがアートの世界を大きく変えてくれることでしょう。


アートが教室の端のにいるひねくれ者から、みんなの前に出てきてくれることを期待しています。





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2008.02.17 | Comment:0 | TrackBack:0
Damien Hirst ダミアン ハースト
ALL YOU NEDD IS LOVE, Damien Hirst


先週お伝えしていた、(Auction)REDが終了しました。

結果、予想落札金額の総額30億円程度だったのに対して、実際の落札総額46億円($42.5million)。
チャリティーオークションとしても大成功です。

上のハートは、2億6千万円。たかっ。

都内高級マンションと同等の価値。と考えると頭が混乱しますね。



そもそも、なんでアートってそんなにも高い値がつくのでしょうか。
アートを購入する、コレクターと言われる方々に注目してみましょう。

昨年のArtReviewで、アート界に影響力を持つ100人と題した記事が掲載されました。
これは美術館、ギャラリーやアーティストなどアート関係者をすべて含めて、誰が
この業界に一番影響力を持つかをランキングしたものです。

100位以内にランクインしたコレクターは31人。普通に考えても、多いですよね。
他の業界で、これほどまでに特定の"客"が影響力を及ぼすものってあるのでしょうか。

そのコレクターの方々を、一部ご紹介。

1位、フランソワ・ピノー 総資産1.5兆円!($14.5billion by Forbes2007/3/8)
     イヴサンローラン、アレクサンダーマックインなどGucciグループを傘下に
     収めるPPRのオーナー。大手オークション会社クリスティーズの大株主でもある。
     彼の収集した作品は、Palazzo Grassi美術館に展示されています。

5位、エリ・ブロード 総資産6千億円 ($6billion by Forbes2007/3/8)
     不動産業KBHome、巨大金融業SunAmericaで財を成した人物。
     収集した作品は自身の財団the broad art foundationを使って、世界中の
     美術館に貸し出している。

6位、チャールズ・サーチ 一族総資産4千億円 ($3.6billion by Forbes2007/3/8)
     イギリスの広告業界で大成功を収めた人物。ロンドンにサーチギャラリーを構える。
     上記ハートの作者、ダミアンハーストなど若手イギリスアーティストを集めた展覧会
     「Sensation」展で話題を呼び、一躍有名になる。

その他、スティーブン・A・コーヘン(ヘッジファンドguy総資産3千億円)、デヴィッド・ゲフィン(レコード会社経営者 総資産5千億円)、とまぁ、お金には到底困らない方々です。


すべてとは言いませんが、大概のアートは彼らを相手に商売をしており、
いかに彼らの間で売買を行うか、ということで成り立っている世界なのです。

彼らもただ何となく買うというだけで、億単位の作品に手を出すことはできないでしょう。
そこで重要になってくるのが、ウンチクです。

この作品はいかに、歴史上大切なものか、どういう経緯によって出来上がったのかを
売り手は切々と話すのです。それに共感をしてご購入。

付加価値90%の世界です。

アートがウンチク(俗に、文脈)を大切にしているのには、"御客様"の存在、が大きく寄与して
いるものと考えます。
また、コレクターには男性が多いので、女性に比べて理屈好きな男性がウンチクを後押しいているのでしょう。

もちろん、音楽にだって、ファッションにだってウンチクを語る人はたくさんいます。
でもアートほどじゃないでしょう。

アートが音楽みたいに近い存在になったら、どうなるんだろう。
考えると、ワクワクします。



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2008.02.16 | Comment:0 | TrackBack:0
Banksy バンクシー
Keep it Spotless, Banksy (defaced Hirst)

先ほどの続編)
もう一つ、出展していたのがこちらです。

こちらはわりとマニア向け

なぜか?


それは、これ↓ と、          これ↓ を混ぜたもの、だから。

Banksy バンクシー Damien Hirst ダミアン ハースト
(left)18minutes Chalk Farm London, Banksy (right)Lysergic Acid Diethylamide, Damien Hirst

左はBanksyで、右が以前ご紹介したHirstの作品。
(ドットの配色が違うので、正確には、これではないかもしれません。)

Hirstの"ドット"シリーズは有名で、それらの作品には化学薬品の名(幻覚誘発剤のLSDだったり、大麻の主成分Tetrahydrocannabinoだったり)が付いている、かわいらしいデザインとは裏腹に意味深な作品です。

それを、タイトルにあるとおり、
Keep it Spotless, Banksy (defaced Hirst)
しみつけないで!、バンクシー(ハーストの価値を損ねる)
と、揶揄してます。

完全に、アートの内輪ネタです。

そして、これもアートをわかりにくくしている原因です。




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2008.02.12 | Comment:0 | TrackBack:1
Banksy バンクシー
Ruined Landscape, Banksy


前回ご紹介した、Banksyが(AUCTION)REDに出展していた作品です。

Banksy バンクシーこれ全部、Banksyが書いたものです。
後ろの風景画、めちゃくちゃうまくないですか??

←アップで見ると、こんな感じ!

その上にデカデカと、こう書いているんです。

This is not a photo opportunity
写真を撮る風景じゃない

タイトルも、Ruined Landscape(だいなしにされた風景)。昔の西洋画を、真っ向から茶化してます。

これは、Banksyのとある面白いエピソードを思い出させます。

それは数年前に、Banksyがアメリカのメトロポリタン、MOMA、イギリスのテート、パリのルーブルなど名立たる美術館にこっそり潜入し、自分の作品を勝手に展示したときのことです。

その様子が下の写真です。(動画はBanksyのホームページに掲載されています。)良く見れば、すぐに誰でも気が付くのですが、一見、他の作品と溶け込みすぎてて違和感を感じません。
Banksy

Banksyの作品集には、それぞれの作品がどのくらいの期間、監視員に気付かれず、放置されていたかを記してあります(笑)

「気付かれないこと」をネタにしているのは、美術館に対する皮肉というよりも、観客に対する皮肉かもしれません。 「ちゃんと見てますかー?てか、見てませんよね、正直。」という声が聞こえてきます。


続けて、もう一つBanksy紹介。

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2008.02.11 | Comment:0 | TrackBack:0