現代アートがワカラナイ秘密
現代アートって、ワカラナイ。良く耳にする言葉です。現代アートが"わかる"ということは、何の説明もなしに「面白い」と感じられること。ここではそのワカラナイ秘密と、説明なしに直観的に「面白い」ものと思える「ワカルちゃう」ものとをご紹介します。
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資産的価値
Andy Warhol
Cambell's Soup Cans, Andy Warhol, 1962


Andy Warhol上の写真は、アンディー・ウォーホルのキャンベルスープシリーズが、ずらーっとニューヨークの近代美術館MOMAに飾られてある様子です。

アンディー・ウォーホルはその作品もさることながら、彼の思想は多くの人に影響を与えました。

アンディー・ウォーホルが活躍したのは1960年代。彼はそのころの社会的変化をうまく表現しています。超簡単に言うと、主なテーマはこれ。
・大量生産消費の加速
・マスメディアの台頭
・冷戦時代

Cambell's Soup Can (Pepper Pot), Andy Warhol

彼の発想・作品制作方法の独創性は、また今度説明するとして、今日はアートの資産的価値について書きたいと思います。  
こちらのキャンベルスープ缶、去年のオークションでは8.5億円で落札されました。
(*$8,441,000 at Sotheby's Auction Nov 07)
1つですよ、1つ!全部出じゃないですよ。

ってことは、一番上の写真では、32枚飾られているので、総額272オクエン
MOMAはこれらを寄贈されたので、実際に買ってはいません。

さて、8.5億円という高額な価値。これは未来永劫続くでしょうか。
私は、アートに資産的価値を見出すのは難しいと考えています。

なぜか?

それは、次世代の人にも”スゴイ”と思われるのは、すごーく難しいことだからです。
アートはどれだけ人を”スゴイ”と思わせたかが評価の軸ですが、
次世代の人にも”スゴイ”と思われるのは、よっぽどのことです。
自分の祖父母、両親、もしくは自分の子供、孫、ひ孫とも共感できる”価値観”を表現するのは、直観的にも難しいと感じるでしょう。

映画、音楽、ファッション。確かに時代を越えてもいいものもありますが、やっぱりマニアじゃないとあんまり遡りませんよね。

資産的価値を有するには、ある程度永続的に「欲しい人」がいて、それを売買することができる、ということが条件です。
例えば、土地に資産価値が見出せるのは、その土地が世代を越えて利用できる、からです。
そのアートが同世代に強く訴えることはあっても、次世代の人に刺激を与えられるかは正直疑問です。その作品の歴史的意義をとうとうと語られたら、関心はするけど、直観的な共感は得られないことが多いのではないかと思います。
だからアートに、土地と同等の資産価値を見出すのは難しいでしょう。

また、株と比べた場合、でもアートは全然不利です。
株は会社が発行します。そして基本的には、会社の提供する社会的価値=株の価値です。会社は"その時代の人間"で構成されていますから、経営者の手腕次第で、時代を越えても良い価値を提供できる会社であり続ける可能性があります。(逆に時代の需要に合っていないとダメになりますが。)

アートは、時代を超えた価値を見出してくれる人(美術館、コレクター)に支えられて、やっと成り立つことになります。その中に入っ自分の持っている作品の価値を語るには、マニア向けの知識も必要とされるし、面倒です。株の方がよっぽど扱いやすいでしょう。

でも、一つ株と似てるのは、青田買いをして、運よく有名になったら売りぬける、ハゲタカ方式はあるということ。まだ作家が若いころに作品を買っておけば、その値段が何十倍にもなる可能性はあります。
そして、そんな作家を見出せた自分も鼻高々です(笑)

また、株の世界になぞらえると、ギャラリーはベンチャーキャピタルみたいなものです。
優良企業(アーティスト)を見出して、出資して育てて、上場(有名)になったら、やっと元が取れる。


ただ、自分の生きている限り、その価値が保たれることでよしとするのであれば、自分の同世代と売買すればよいのだから、ある経度の可能性はあるでしょう。
ただし、親から相続したときにその価値が以後も続く、と考えるのはやめた方がいいと思います。

アートファンが増えれば増えるほど、同世代に支持されるものが市場の中心となって、昔のものも振り返るのはマニアだけになるのではないかと考えています。
まぁ、このマニア(コレクター)達が巨額の資産を持っているが故、無視できない存在であるのは事実ですが。

アートを買うなら、腹黒い気持ちは捨てて、純粋に好きな物を選ぶのが賢明です。

[2008/03/04 11:10] | デザイン系 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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ラサ

Author:ラサ
2年間のNY生活を経て、現在、東京在住。日本人の現代アーティストを海外に向けて紹介するサイトAZITOを運営しています。
2000年にNYのギャラリー作品を見て「すごい!」と衝撃を受けて以来、どうにかこの面白さをできるだけ多くの人に伝えたいと思い、日々試行錯誤しています。
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