JeffWall_1.jpg
A Sudden Gust Of Wind (after Hokusai), 1993, Jeff Wall


あーっ! 書類、飛ばされちゃった。

これは、ジェフ・ウォール(Jeff Wall) の写真作品。
さて、実際の写真でしょうか?


実は、綿密に設定され、複数の写真を合成したものです。

もともと、ジェフ・ウォールは大学でアートを教えるほどその歴史に詳しく、こちらの写真も実は葛飾北斎の絵をモチーフにして作成されました。

その絵がこちら、
JeffWall_Hokusai.jpg
富嶽三十六景『駿州江尻』, 葛飾北斎


どうです??よーく、見比べて下さいね。
かなり、似せてるでしょ。

(ジェフウォールの絵)→(葛飾北斎の絵)
笠を抑えている人 → キャップを抑えている青年
笠が空高く飛ばされた人 → 帽子が空高く飛ばされたおじさん

撮影されたのは、カナダ。彼の住んでいるところです。

ジェフウォール曰く、
この北斎の作品を写真にするには、まずこの状況を創って、編集できる素材をたくさん作らなければいけないと思ったんだ。だから僕たちはたくさんの紙が空中で舞うようにして、その形を組み合わせて、見えない空気の流れを3次元で表現ようにしたんだ。紙が奥に動くと、私たちからは離れて小さくなるよね。僕はただ、そこに力を注いで、うまく全体が構成できるように頑張ったんだ。何のガイドもないからね、ただ感覚だけ。本物に見えるかどうか。本当はどうか、本当はどうあるべきか。そうやって制作したんだ。
I thought that the only way to archive that was to first create chance situations, to create a lot of material to edit. So we created a way a lot of paper could be moved in the air and then tried to think of both the rectangle and the invisible air current in three dimensions. As the papers move in depth, they move away from us and get smaller. I just worked hard on it and tried to compose. There is no guide, it's just a feeling, a sense of the real, how things really are or would be.
("interview Jeff Wall" published in German in Revolver 03/2004, copied from MOMA Jeff Wall)


いや、まったく、お疲れ様です。

彼は、一枚の写真にすごーーーーく、時間を掛けます。
ときには一年!!!
彼にとって、写真は、映画を撮っているようなものなのです。

確かに、この写真も映画の1シーンにも見えませんか?

参考サイト
MOMA Jeff Wall ←もっとアップで細部まで細かく見れます!



★アート系ブログランキングへ。

2008.04.15 | Comment:0 | TrackBack:0