現代アートがワカラナイ秘密
現代アートって、ワカラナイ。良く耳にする言葉です。現代アートが"わかる"ということは、何の説明もなしに「面白い」と感じられること。ここではそのワカラナイ秘密と、説明なしに直観的に「面白い」ものと思える「ワカルちゃう」ものとをご紹介します。
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アートフェア
thearmoryshow_1.jpg

3月27日から30日にかけて、ニューヨークではたくさんのアートフェアが開催されていました。

アートフェアとは、世界中からギャラリーが集まり、それぞれのギャラリー毎にブースを持って作品を売るイベントのことです。例えるならば、幕張メッセで開催されているゲームショーやモーターショーのアート版です。

その中でもニューヨークで一番大きな規模を誇るのが、the armory show
世界で2番目に大きいアートフェアです。(一番は、スイスのart basel

thearmoryshow_2.jpg朝から長蛇の列で、一時は、混みすぎのため入場制限。期間中5万人程度が足を運びました。

このアートフェア、どんなギャラリーでも参加できるわけではありません。
それぞれのアートフェアにはそれぞれ審査委員会(commitee)があって、応募されたギャラリーの中から一定のクオリティーを満たすものを選び出します。

the armory showと、art basel はその中でもクオリティーの高い有名ギャラリーのみが参加できることで有名で、ここに参加できたギャラリーには、ある意味、箔が付くことになります。

thearmoryshow_3.jpgアートの業界における、「ギャラリー」の位置づけを説明すると、
音楽業界に例えるならば、芸能プロダクションのようなものです。それぞれのギャラリーには所属アーティストがいて、新しい作品を制作するとギャラリーがその販売プロモーションを主に行います。
だから、審査の内容は主に、どんな作家を取り扱っているか、ということになります。


thearmoryshow_4.jpgこのアートフェア、別に買うつもりはなく、ただ見に行くだけでも面白いです。

世界中のギャラリーが一堂に会しているので、普通なら一軒一軒訪ねて回るところが、デパートのように一気に見られます。一つ難点を挙げるならば、スペースがあんまり広くないので、展覧会ほどの迫力が出せないこと。でも、そのスペースをどんな風にうまく活用するかも、ギャラリーの腕の見せ所。



thearmoryshow_5.jpg4月には、東京でもアートフェアが開催されます。
アートフェア東京
101Tokyo contemporary art fair
ギャラリーに行くのにちょっと抵抗がある人にはおすすめのイベントです。





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[2008/03/31 15:11] | ニュース! | トラックバック(0) | コメント(1) |
"異"文化
SteveMcCurry_1.jpg
Uttar Pradesh, India, 1999, Steve McCurry

SteveMcCurry_2.jpgこれ(上)は、報道写真家スティーブ・マッカリー (Steve McCurry)の作品。
手前の力強い機関車と後ろにうっすら見えるタージマハールの対比が印象的です。

左の写真もインドで撮影されたもの。
赤い鮮やかなサーレで砂嵐から顔を守っています。
女性たちと周りを取り囲む背景の色の対比が見る者を引き込みます。

SteveMcCurry_3.jpg右のアフガニスタンの少女の写真は、彼の写真の中でも有名な作品です。


Rajasthan, India, 1983, Steve McCurry

1985年にNational Geographic Magazine の表紙を飾り、多くの人に強い印象を残しました。

当時はソ連がアフガニスタンを侵攻し、戦争の真っただ中。少女の表情からは、少し怖がっているような、でもそれに立ち向かおうとする強さを感じます。


Peshawar, Pakistan 1984, Steve McCurry


下の2つの写真も見る者を強く引き込みます。
SteveMcCurry_4.jpgSteveMcCurry_5.jpg
Bombay, India, 1996, Steve McCurry   Uttar Pradesh, India, 1999, Steve McCurry


スティーブ・マッカリー 曰く、
「ただ冗談なんか言いながら真の人として接して、信頼関係が築ければ、心を開いて応えてくれるよ。そうすれば喜んで写真を撮らせてくれる。そこには種も仕掛けもないと思うよ。多くの人がする間違えっていうのは、彼らを自分とは違う人と捉えていることなんだ。だけど、一度打ち解ければ、彼らは僕らと一緒。ただ偶然、野原で働いていたり、僧侶として修道院で働いているだけ。僕が面白いなと思うのは、僕らは皆違うルールに沿って生きていいるけど、結局同じ人間なんだ。僕らは皆、同じ。ただしきたりが違うだけ。僕らは違うものを食べて、違うところに住んで、違う言葉をしゃべるだけなんだ。」
"If you can just relate to people as real people and establish some rapport, whether you joke around with them or whatever, people respond and open up, and are happy to be photographed. I don’t think there’s any mystery or trick about it. I think a lot of times the mistake people make, is that they see these people as different. But once you break that ice they’re like anybody else. They just happen to be working in a field or as a monk in a monastery. The thing that fascinates me is that we’re all playing these different roles but we’re all part of the same human race. We’re the same, but we do things in different ways. We eat different food live in different houses speak different languages."
(Interview STEVE McCURRY: CAPTURING THE FACE OF ASIA by C.B.Liddell, 20 JUNE 2007)

僕らはみんな同じ人間。ただ従っているルールが違うだけ。
頭では分かっていても、これに実感が湧かないのは、毎日耳にする報道によって誇張された情報のせいでしょうか。多くの文化に触れることは、この考え方に実感を持たせるためにも大切なのかも知れません。

参考サイト
Steve McCurry ←すごく印象的な作品がまだまだあります!
[2008/03/25 21:19] | 報道写真系 | トラックバック(0) | コメント(2) |
スケッチそのまま
sketch_furniture.jpg
sketch furniture, Front


これは家具です。

普通、家具は紙にスケッチを描いて、それを3次元の形に作り上げていきますよね。
でもこれは違います。

最初から、3次元で書いちゃったものがそのまま形になっているのです!

どういうことかというと、、、動画で見た方が分かりやすい↓
(ちょっと長いので、時間の無い方は、1分半以降を見るのをおすすめ)



アーティストのKatjaさん曰く、
「いつも思っていたのが、3Dのプロダクトをデザインするのに、どうしていつも2Dのスケッチからはじめるのかしら?ということ。はじめから3Dでスケッチできたら素晴らしいのに(!)というシンプルな所から始まった。それに、いつもデザインは最初のスケッチが一番よかったりするのよね。デザイナーでなくても自分の頭の中にあるイマジネーション上のオブジェを、形に出来るといいなとも思ったの。ただ、実際には自分の書いた線は見えないから、集中してないと、「あれ?この線どこまで描いたっけ?」ってこともたまにあるけど(笑)。」
(from PingMag Swedish Style TOKYO 2006

自分の書いた線が見えないと、どこを書いたんだか分らなくなりそうですが、その辺はさすがです。

ドラえもんの小道具にありそうな世界観。見ているだけで楽しいですね。



参考サイト
・MOMA Design and the Elastic mind
Sketch Funitureby Front
Front
[2008/03/21 22:44] | デザイン系 | トラックバック(0) | コメント(0) |
1万8千人
Spencer Tunick
Mexico City 3 (Zócalo, MUCA/UNAM Campus) 2007, Spencer Tunick


寝ているのは、本物の人間です。
総勢1万8千人!

男女問わず、みんな裸。メキシコシティーの広場に寝ています。
ちょっと不気味です。

アーティストのスペンサー・チュニック(Spencer Tunick)は、このように公共のスペースや自然の中で、大勢の人間を整列させて写真を撮ることで有名です。


なんで??

スペンサー・チュニック曰く、
「僕の裸体で作品を制作しています。裸体は性的にもなりえるし、イラク囚人虐待のスキャンダルが物議を醸したように、ぞっとするものにもなりえる。あの写真を見たときに性的なものは見えないよね。
裸には、力強いものあれば、苦痛なものもあり、また、美しいものもある。
僕の作品では、体は生きた彫刻の作るための道具として繰り返し使われているんだ。人間性や体の脆さを表現するためにね。公共のスペースやコンクリートの上に並べたりして。そこには性的な意味はあんまりないんだ。」
the work is dealing with the nude, which can be sexual or it can be horrible, like the controversy with the recent [Iraqi] prisoner abuse scandal, with the nude bodies positioned in a totally horrible way. When you look at those pictures you don’t see the sexuality. There can be an aggressive naked body, a tortured naked body, or a beautiful naked body. In my work, the body is used repetitively as a medium to create a living sculpture to deal with the humanity and the vulnerability of the body, juxtaposed to the public space and the concrete world. It’s not so much sex or sexuality that is involved.
( from Cool Cleveland Interview: Spencer Tunick )

グリーンピースと一緒に地球温暖化を訴えたりもして↓
http://www.youtube.com/v/LOikDujAdTc&hl=ja

因みにみなさんボランティアです。
私も!という方、こちらからどうぞ。(5月11日にウィーンで撮影するそうですよ。)


参考サイト
Spencer Tunick
[2008/03/19 23:31] | 奇抜系 | トラックバック(0) | コメント(4) |
女の子はピンク
JeongMee Yoon
Seowoo and Her Pink Things, JeongMee Yoon, 2006


JeongMee Yoon女の子はピンク

上の写真は、韓国人写真家Jeongmee Yoonの娘、
Seowooの持ち物。(マジです。)
彼女はお洋服も、おもちゃも、アクセサリーも全部ピンクを欲しがります。

でもこれは特別なことじゃありません!
他の国の女の子も調べたら、→
ピンクでした。
キティーちゃんやバービー人形は世界中で売られ、多くの少女から愛されています。ピンクは、文化の壁を超えた少女達のグローバルスタンダードと化しています。
Emily and Her Pink Things, JeongMee Yoon, 2005

じゃあ、男の子の定番色はというと、もちろんブルー

JeongMee YoonJeongMee Yoon

left: Seunghyuk and His Blue Things, JeongMee Yoon, 2005
right: Terry and His Blue Things, JeongMee Yoon, 2005

これは、本能的に女の子がピンクを、男の子がブルーを好んだ結果でしょうか?
それとも、そういう商品しか出回っていないせいでしょうか?
子供達はもはや広告のイメージに先導されて商品を選んでるのでしょうか?

卵が先か、鶏が先か?

大人になってからも、この傾向が続いているようには思えないので、
きっと、供給者側の戦略に飲まれたな結果なのでしょう。

こんなに小さなときから広告によって先導されているっていうことは、
大人の私たちもきっと、無意識のうちに似たような行動をとっているでしょう。

あなたの好みは”本当に”自分の内から出たものですか?
それとも、誰かに刷り込まれたものですか?


参考サイト
The Pink and Blue Project
[2008/03/14 22:56] | 実は知的系 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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プロフィール/Profile

ラサ

Author:ラサ
2年間のNY生活を経て、現在、東京在住。日本人の現代アーティストを海外に向けて紹介するサイトAZITOを運営しています。
2000年にNYのギャラリー作品を見て「すごい!」と衝撃を受けて以来、どうにかこの面白さをできるだけ多くの人に伝えたいと思い、日々試行錯誤しています。
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